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ギャルゲ初級講座 第2回「拡散性ミリオンアーサー」編

2013-06-25 17:14

iPhoneやAndroid携帯の普及で、「ケータイでゲームは常識!」となった現代。そのジャンルも数年前まで『上海』や『クロスワードパズル』のような簡単なパズルゲームばかりだったのが、いまではアドベンチャーはもとよりアクション、シミュレーション、シューティングなどのジャンルが登場し、クオリティもゲームボーイどころかプレイステーション・ポータブルで発売されているタイトルにも負けないレベルの作品が数多く登場している。

もはやゲーム専用機と同程度のクオリティと幅広いジャンルを抱えるスマホゲームのなかで、なかなか脚光を浴びる機会は少ないものの多くのユーザー数とゲームタイトル数を誇るジャンルがある。「ギャルゲー」だ。

渋谷や六本木で青春を爆発させている「リア充」や、ギャルゲーをスポイルすることで年寄り連中からの点数を稼ごうとする役人たちからは嫌われそうだが、ギャルゲーはさまざまなジャンルに侵食し、もはや日本で発売されるゲームのうち結構なパーセントを占めるに至っている。ほら、もはや国民的なゲームとなったパズルゲームなどでも、人気なのは美少女モンスターだったり、国産最古の歴史シミュレーションゲームの最新作が女性アイドルグループとのタイアップだったりとかね。

この「ギャルゲ初級講座」では、中学校に入学し、英雄王を夢見る青少年はもとより、高校に入学して現実の壁の高さに恐怖する男子高生、さらには「アーサーってFateのセイバーの元ネタだよね。俺、赤派。青とか白とか黒とか認めん! 異論は認める」という型月な人にも、ギャルゲーをレクチャーする講座である。

……てな訳で第2回。
『ミリオンアーサー』がギャルゲかどうかという異論反論はあるだろうが、まずは以下のカードを見て欲しい。

 

▲「支援型ワイゼン」と「コロニー」。イラストは夢之式

 

▲「支援型ティニア」と「レプラホーン」。イラストは美少女ゲームブランド「Nitroplus」の津路参汰と大熊猫介

全部が全部女の子のカードという訳ではないが、7割〜8割近いカードが美少女。しかも主要キャラはストーリーでボイスを聞くことができる。さらにシナリオは『とある魔術の禁書目録』の鎌池和馬。音楽は「ももいろクローバーZ」やTVアニメ『モーレツ宇宙海賊』『日常』のヒャダインこと前山田健一。オープニングアニメーションはTVアニメ『とある科学の超電磁砲S』『じょしらく』のJ.C.STAFF。ストーリーに恋愛要素はほぼないものの、駅やバス停などの街中でゲームをプレイしているのを誰かに見られる恥ずかしさは、前回の『GF』と同等かそれ以上。ならばこのコーナーで取り上げても問題ないだろうと全俺が肯定して今回の掲載に至った次第。ちなみに、かなりチカラの入ったオープニングムービーは以下のとおり。……もっとも、ゲーム中は歌入りのBGMはなく、アニメーションも必殺技発動時のみだったりするので、このムービーがゲームそのものというわけではないのだけれども。

さて、改めて『ミリオンアーサー』の魅力について考えてみよう。先行リリースされたiOS版の登場が2012年の4月。今となっては高精細な美麗イラストのカードゲームは当たり前だが、当時はフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行初期で緻密なイラストのゲームは数えるほどだった。さらにムービーを使ったエフェクトや気分を盛り上げるBGMなど、スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)らしいコンシューマゲームのようなゲーム性が当時斬新だった。有名声優を起用したボイスも話題となったものの、実際にゲームに導入されるまでに大きく手間取ったためにインパクトが弱くなってしまったのは残念なところ。とは言え、現在はメインストーリーのうち公開されている第2章の途中まで、ちゃんとボイス対応しているので、これを目当てにゲームを始める人も期待していい。イラストについても、ゲームから書籍まで扱う会社だけあって、他社のイラストレーターやライトノベルの挿絵を担当する絵師を多数起用し、そのクオリティも総じて高い。

 

▲「魔装型コンスタンティン」イラストは『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の閏月戈
「学徒型エニード」イラストは『這い寄れニャル子さん』の狐印

 

▲「星梃型アンドロメダ」イラストは『化物語』のVOFAN
「オリタン」イラストは『GJ部』のあるや

ストーリーは「アーサー王伝説」をベースに作られており、アーサー以外にもランスロットやグィネヴィア、ガラハッド、ガウェイン、マーリンといった人物も登場する。ユニークなのは、伝説でアーサーがエクスカリバーを引き抜くことで正統な王位継承権があることを証明したくだりが、「エクスカリバーは王の器を量る天秤」であり、引き抜けた全員をアーサーとして認めるとした点。そのため、このゲームでは約100万人のアーサーが存在することになる。逆にゲームシステム的には、世界を救う勇者がプレイヤーの数だけ存在しても破綻しない理由になる。

▲ボイス再生には別途音声データをダウンロードする。

▲「剣術の城」アーサー(左・CV:宮野真守)と「魔法の派」アーサー(右・CV:釘宮理恵)

▲サポート妖精のエル(左・CV:井口裕香)と「技巧の場」アーサー(右・CV:佐藤利奈)

▲サポート妖精のリーフェ(左・CV:喜多村英梨)とフェイ(右・CV:伊藤かな恵)

このゲームではメインストーリーのほかに、登場するキャラクターたちの日常を描いたサブストーリーが用意されている。メインストーリーは壮大で、大きな展開もある読み応えたっぷりの内容だが、サブストーリーもかなりの数が用意されている。そのほとんどがコミカルなショートストーリーで、なかには一発ギャグのようなものもある。これらは手に入れたキャラクターの組み合わせで発生するため、どの組み合わせでどういうストーリーとなるかも楽しみのひとつとなる。

▲クラッキーとリーズを入手すると発生するサブストーリー「同じロリでも……」より

▲シーメルとモザイクを入手すると発生する「大きければいいってもんじゃないのよ!」より

プレイヤーはまず、剣の技と騎士の儀礼を重んじる「剣術の城」、技術の向上と直接的な兵力の増強で戦う「技巧の場」、魔法の技術向上で問題の解決を図る「魔法の派」のいずれかを選ぶ。それぞれにキャラクターの容姿や性別、サポートする騎士と妖精が異なる。ちなみに剣術アーサーは男性、技巧は女性、魔法は女性のように見えるが男性。サービス開始当初はインターネット上で魔法アーサーが男か女かで議論が交わされ、女性キャラクターだけが発動するコンボ技に組み込まれないことから男性キャラと確定。某巨大掲示板では一部から失望の声があがるものの、ある一方からは「こんなに可愛いのが女なわけがない」と歓声があがった。公式サイトで性別を明記していないことが問題の原因ではあるのだが、魔法アーサーの声が釘宮ボイスだったことも混乱に拍車をかけた。……と、話を戻して所属先を声優で選ぶなら、剣術アーサーが宮野真守、そのサポート妖精「フェイ」と騎士「ランスロット」が伊藤かな恵と神谷浩史。技巧アーサーが佐藤利奈、サポート妖精「リーフェ」と騎士「ガウェイン」が喜多村英梨と浪川大輔。魔法アーサーが釘宮理恵、サポート妖精「エル」と騎士「ガラハッド」が井口裕香と花澤香菜となっている。設定やキャラクターで選ぶのも良し、声優で選ぶのも良しだ。ちなみに、このほかにも小倉唯、伊瀬茉莉也、明坂聡美、新井里美、悠木碧、福山潤、佐々木省三、置鮎龍太郎などが出演する。サブキャラで人気なのは小倉唯が演じる妖精ニムエ。これについてはスクエニ側もしっかり認識しているようで、これまでに何度か絵柄違いのカードを登場させているほか、ついにはオフィシャルで抱き枕カバーを販売するに至っている。しかも脱衣バージョンはほぼ全裸! 国会で表現規制がどうのこうのと言われているご時世に公式でやってしまう、そこにシビれる!あこがれるゥ!

 

▲順番に「帰化型ニムエ」「感謝型ニムエ」「純白型ニムエ」(CV:小倉唯/イラスト:refeia)

【e-STORE専売】拡散性ミリオンアーサー ダブル抱きまくらカバー『添寝型ニムエ』
http://store.jp.square-enix.com/detail/MWMA0001

最近はあちこちで見かけるようになった他作品とのコラボについても『ミリオンアーサー』は積極的に行なっている。過去に行ったものとしては、TVアニメ『Fate/Zero』、劇場版『とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』といったアニメ作品のほか、スクエニ発行のコミック誌「ヤングガンガン」やスマートフォン向けアプリ『乙女ぶれいく!』『ガーディアン・クルス』『ケイオスリングス』といった社内タイアップなどがある。『Fate/Zero』は元ネタつながり、『とある〜』はシナリオ担当つながりといったことろだろうか。また、同様にアスキー・メディアワークスの「電撃ゲームアプリ」とのタイアップもある(『とある〜』原作は電撃文庫刊)。ただ、世界観のまったく違う作品を同列に扱うため、絵柄や設定に異論を唱えるプレイヤーも少なくない。このあたりの判断は難しいところだろうが、いまのところTV放送からDVD展開まで終わった『Fate/Zero』と、劇場公開が終了した『とある〜』については今でもカードが削除されず使用可能となっている。このあたりはファンには嬉しいことだろう。48人以上いるアイドルグループのソーシャルゲームで不祥事発覚による脱退→カード消滅や、大リーグ移籍でカード消滅と同様のことにはなっていない。まぁ、タイアップ先がすべて二次元だから、版権者との調整がしっかりしていれば問題も起こりようがないのだが。

 

▲劇場版『とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』コラボカード

 

▲TVA『Fate/Zero』コラボカード

 

▲ゲーム『乙女ぶれいく!』コラボカード

 

▲『妹は横綱』コラボカード

そして、このゲームの隠れた(?)魅力が公式コミックの「弱酸性ミリオンアーサー」だ。こちらは、TVアニメ化も果たした漫画『あいまいみー』のちょぼらうにょぽみによる4コマ漫画で、ゲーム内で読むことができる。内容は良い意味でシュールなスラップスティックギャグコメデイ。タイトル画面こそ「技巧の場」のアーサーだが、主人公は妖精のエル。そしてネタにされるのは「魔法の派」のアーサー。彼のことを「魔ーサー」と呼ぶあたりは、作者自身が相当なプレイヤーか「ねらー」かのいずれかだろう(「魔ーサー」は一部プレイヤーによる「魔法の派」アーサーの呼称)。また、登場人物の性格がかなりアレで、エル(本編のCVは井口裕香)が「ナイスちんちん!」と魔ーサーの股間を叩いたり、ガラハッド(同じくCVは花澤香菜)が「ぶはぎゃはっほぅー アンドロメダちゃぁーーんペロペロペロペロペロー!!」と叫ぶあたりは、是非ともアニメ化していただきたい。もちろん声優の変更はナシで。ちなみにこの漫画、一度公開したのちに実際のゲーム内容と異なる記述があるとして掲載中止→修正後公開といったケースが時々ある。……ということは、作者の暴走を止めずに公開しているってコト!? これもある意味、太っ腹だよなぁ。

▲「弱酸性ミリオンアーサー」第3話より

▲「弱酸性ミリオンアーサー」第2話より

ゲームとしては、クエスト「秘境探索」で経験値と素材用キャラクターを集め、対妖精バトル「騎士団」で戦力となるキャラクターを入手し、合成で成長させるというシステム。このほかにもプレイヤー同士がアイテムを奪い合う「因子バトル」は長らく更新がなされていないため、大多数のプレイヤーが完遂済みで機能しているとは言えない状態。「騎士団」は仲間と騎士団を結成してライバル騎士団との撃破ポイント(貢献度)を競うものだが、騎士団メンバーは自動で選ばれるため、メンバーに休眠プレイヤーや無課金プレイヤーが多いと極端に勝てなくなる。もちろんそうなると戦力となる強力なキャラクターの入手が難しくなる。この「騎士団」メンバーは1週間更新のため、ストレスを感じるプレイヤーが多い。結果、App StoreやGoogle Playのレビューは荒れ気味だ。ただ、スクウェア・エニックスは問題点を認識しており既に改善に着手しているという。また、それ以外にもメインストーリーの面白さや新規追加されるカードへの期待などからか、App Storeのセールスランキングでは常に上位をキープしている。今後のさらなる進化に期待しつつ、オーディオドラマ的にストーリーを楽しんで欲しい作品だ。

▲「秘境探索」では経験値と素材用キャラクターをゲット

▲「騎士団」では2つの騎士団が同一の敵とバトルし、より多くのダメージを与えたほうに良い報酬が与えられる

▲バトル中、キャラクターのスキル発動時にはカットインが発生

▲バトル用デッキ編成画面

ちなみに本作はPlayStation Vitaでも楽しめる。Vita版も基本プレイ無料+アイテム課金方式だが、ボイス標準搭載で楽しめる(そのぶんロードが遅いのが難点)。また、ゲームシステムはスマートフォン版の「騎士団導入前」の仕様となっている。なお、Vita版は2013年6月20日現在、『ソウルファクリファイス』とのコラボイベントを開催している。そのため、同じゲームとは思えないほどにエグい演出が楽しめ、ギャルゲとは極北のゲームとなっているのでご注意を。

そんなところで今回の結論は、「女の子との恋愛要素がなくても美少女がわんさか出てくりゃギャルゲ認定で良いんじゃね?」ってコトで。妖精のエル様も(弱酸性ミリオンアーサーで)こう言ってるし。

▲「弱酸性ミリオンアーサー」第1話より

▲「弱酸性ミリオンアーサー」第5話より

アプリ詳細

タイトル:拡散性ミリオンアーサー
ジャンル:カードバトルRPG
価格:無料 アイテム課金あり
対応OS:iOS4.3以降/AndroidOS2.2以上
公式サイト:http://www.square-enix.co.jp/smart/ma/

©2012,2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

■筆者 美樹本菜
かつては「合言葉はBee」とかいうラジオや、「ドイツ人ジャーマン」とか言う超兄貴が全盛だった時代に、とある雑誌でギャルゲー評論家として活躍した古参ライター。PCエンジンGTからゲームギア、ネオジオポケット、Wonder SWANをこよなく愛する。近年のスマートフォンゲームの進化に目覚め、再びギャルゲー評論家としての道を歩み始める。ちなみに、身体的かつ年齢的な条件は揃っているものの、魔法使いになれるはずの年齢2周目に突入中。

アプリ詳細データ
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拡散性ミリオンアーサー

配信元:
Google Play / App Store
メーカー:
株式会社スクウェア・エニックス
ジャンル:
RPG / カードゲーム
対応機種:
iOS 4.3 以降、Android2.2以上
著作権表示:
© 2012 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Mighty Craft Co.
公式URL(PC):
http://www.square-enix.co.jp/smart/market/game010.html

オンラインカードバトルRPG。ネットワーク上に構築された世界に、無数のプレイヤーがアーサーとしてゲームに参加する。みんなで強敵を倒したり、時には対戦も!プレイヤーの主な目的は、ほかのアーサーとブリテンの覇権を争うと同時に、外敵から自国を守ること。アーサーの戦力を増強し、物語を進めて、この闘争の裏に隠された真相に近づこう!

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